11 第二の省察

善徳・信心だけが、あなたの霊魂を、この世にて幸福にすることができることと、そのすぐれて美しいことを省察しなさい。善徳と、その正反対の罪悪を比べなさい。忍耐と復讐を比べ、柔和と憤怒・悲哀を比べ、謙遜と傲慢・野心とを比べ、慈善と貪欲を比べ、慈しみと嫉妬を比べ、規律と不規律を比べれば、前者は後者に比べ、とても甘美なものです。徳行は、これを実行した後に、言いつくしがたい快感を霊魂に満たしますが、罪悪は霊魂に疲労・苦痛を残すのみであります。私たちは、なぜ、この甘美の快感を勝ち得ようと試みないのか。罪悪は、少しであっても、その人の心の喜びを奪い、多くなれば、真の不愉快の源になります。これに反して、徳行は少しでも、その人に幸福を与え、それが多くなるに従って、ますます楽しさを加えます。信心の生活よ、どうして、あなたは美しく、快く、楽しいのか?あなたは苦痛を緩和し、慰めを増します。あなたのいない時には、善も悪となり、快楽も不平・不安・煩悶に満ちます。あなたを知るものは、サマリアの婦人と共に『主よ、この水を私に与えてください』(ヨハネ3・15)と言うことができます。さまざまな異なる場合に、聖テレジア、およびジェノアの聖カタリナが繰り返し祈ったように。