3巻42  人間からの平和を期待してはならない

「子よ、もしあなたが、その人と、気があうから、あるいは親しく付き合っているから、その人からは平和を受けられようと期待するなら、あなたは動揺し、さまざまの心配に会うだろう。それに反して、真理の神から平和を求めるなら、友人に見捨てられても、死なれても、悲嘆に沈むことはない。友人への愛も、私の上に基づくべきものであり、この世で、徳のある人を愛する時も、その愛は、私のために愛するものでなければならない。私がいなければ、友情にも価値はなく、永続的なものはない。私に結ばれていない友情は、真実なものではなく、清いものでもない。あなたは、私に結ばれないそんな愛を持たず、人間との交際を、全て避けたいと思うほどにならねばならない。人は、神に近寄れば近寄るほど、人間からの慰めを求めなくなる。また、深くへりくだり、自分を卑しいと考えれば考えるほど、神に高く上がれるものだ。善を自分に帰するものは、神からの恵みが降るのを妨げている。聖霊の恵みは、謙遜な心だけを探している。もしあなたが、完全に自我を脱ぎ捨て、その心から地上の物への束縛を断つなら、私は、天の恵みを持って、あなたの内に下らざるをえなくなる。しかし、あなたが被造物に心を向けるときには、もう創造主を見ることができない。神への愛のために自分に克つように、いずれの場合にも努力せよ。そうすれば、神を知ることができる。どんなに小さいものでも、それを過度に愛し求めるなら、最高の善に達するのが遅れ、霊魂を汚すようになる」。