8 天使祝詞とは

天使祝詞は、聖処女についてカトリック神学が教えるすべてのことを短く切り詰めた要約です。それは賛美と懇願との二つの部分に分かれています。最初の部分は、マリアの偉大さを作り上げるに至ったあらゆる原因に触れ、第二の部分は私たちがマリアに願う必要があることと、マリアの完全さを通じて必ず叶えられる全ての願いを表しています。最も聖なる三位一体が、私たちにその一部分を現わしてくださり、その残りの部分は、聖霊に神感を与えられた聖エリザベトが付け加えました。聖なる教会は、聖処女が真の神の母であることを定義し、「神の母聖マリア、罪深いわたしたちのために、今も死をむかえるときも祈ってください」と唱えることで、神の母であるという、この栄光に満ちた肩書を備えられた聖マリアに祈りを捧げるように私たちに命じています。この全教会史の一番大きな出来事は、この世が救われ、神と人間との間に和解を取りもどしてくださった永遠のみ言葉の托身でした。聖マリアは、この途方もなく素晴らしい出来事の不可欠な道具として選ばれ、天使祝詞を受けられた時、その効力を発生されたのです。天使祝詞には、イスラエルの父祖たち、預言者たち、使徒たちの信仰と希望が見られます。その上、天使祝詞を祈ることで、殉教者たちに彼らの不動の意志の堅固さと力を、教会博士たちの賢明さを、迫害に屈することなく信仰を守った人たちと全聖職者たちの生涯の忍耐を与えてくれます。天使祝詞はまた、恩寵の掟の新しい賛美であり、悪霊を震え上がらせ、赤面させる賛歌です。天使祝詞によって、一人の乙女が神の母になり、御子が世に与えられました。その結果、古聖所いた正しい霊魂は、救い出され、空であった天の玉座に上げられました。その上、人間は、罪を赦され、恩寵を与えられ、病を癒され、死から蘇らされ、追放されていた故郷に戻され、いとも聖なる三位一体の怒りは和らげられ、永遠の生命を手にしました。つまり、天使祝詞は、天とこの世の架け橋である虹、神がこの世に与えてくださる憐みと恩寵のしるしなのです。