1 神へのあこがれ

神へのあこがれは人間の心に刻まれています。人間は神によって、神に向けて造られているからです。神はたえず人間をご自分に引き寄せておられます。人間はただ神のうちにだけ、求めてやまない真理と幸福を見いだします。

しかし、「〔人間〕の神とのこのような生命的な深い結びつき」は人間に忘れられ、軽視され、はっきりと拒否されることさえありえます。このような態度の原因はさまざまでしょう。すなわち、世の悪に対する反発、宗教的無知または無関心、世の思い煩いや富の誘惑、信者の悪い模範、反宗教的風潮、ついには、恐れのために神から隠れ、神から逃れようとする罪びととしての人間の姿勢です。

「主を求める人よ、心に喜びを抱け」(詩編105∙3)。人間が神を忘れ、あるいは拒絶したとしても、神は、人間が生き、幸せを見つけるためにご自分を求めるよう、すべての人間にたえず呼びかけておられます。

しかし、この探求は人間の側に、知性の絶え間ない努力と意志の正しさ、「まっすぐな心」、また、神を求めることを教える他の人々のあかしを必要とします。