1 キリスト―聖書の唯一のみことば

神は、限りない慈悲によって人間にご自分を啓示するため、人間のことばで語られます。「実際、かつて永遠の父のみことばが、人間の弱い肉をつけて、人々に似たものとなったように、人間の用語で表された神のことばは、人間の話に酷似するものとなっています」

聖書のあらゆることばを通して、神はただ一つのことばを語られます。それは唯一のみことばであり、その中でご自分のすべてを説明なさいます。「思い出してください。聖書の初めから終わりまで述べられているのは、神の一つの同じみことばです。すべての聖書記者の口から響き出るものは、一つの同じみことばです。そのみことばは、初めから神のもとにおられる神として時間的な存在ではないから、音節を必要となさいません」。

それゆえ、教会は主のからだを崇敬するのと同じように、聖書をつねに敬ってきました。教会は、神のことばとキリストのからだの食卓から受ける生命のパンで、たえず信者を養っていきます。

教会は聖書の中に、つねにその糧と力を見いだします。なぜなら、聖書の中で、単なる人間のことばではなく、神のことばそのものを受け取っているからです。「聖書において、天におられる父は、深い愛情をもって、つねにご自分の子供たちと会って、互いに語り合うのです」。