1の説明

暗夜とは何かをうたっている。「暗い夜」という感覚の浄化の中で、この世のすべてのことがら、肉を楽しませるもの、一切の感覚の欲望から清められる。「我が家はすでにしずまったから…」、「家」とは感覚の領域のことで、感覚の夜も静まり、寝てしまったということである。欲望が弱められ、眠らされた霊魂は、欲望の小さい世界に閉じ込められる苦しみと悩みから逃れることができないからである。「おお、すばらしい幸運!気づかれずに」とは、肉の欲望に妨げられることなく、それをあとに「出て行った」と言っている。また神が、これらの欲望から霊魂を切り離してくださった。これは霊魂にとって夜となる。したがって神に向かうために、その霊魂は、夜に外にでた。それは「幸いなとき」であった。というのは、やがて、非常に多くの宝が与えられるこの夜に、神が導いてくださったからであって、神のもとに至りつくために、自分ひとりの力で、すべての欲望から自己を引き離して、その夜に入ることはできないからである。