15、第二の歌とその説明

暗闇の中に 安全に、
装いを変え、秘密の梯子で、
おお、すばらしい幸運!
顔を覆って闇の中に私は出て行った、
我が家はすでにしずまったから…

解説
霊魂は、この歌の中においても、なお、この夜の闇の特質をいくつか歌い続け、それらの特質を通して彼にもたらされた幸福を、繰り返し述べている。霊魂はこれらのことを、ある暗黙の反論に対して答えながら言っている。すなわち、この夜と闇の中で、霊魂は、前に述べたように、苦しみや疑い、また恐れや戦慄の、あまりにも多くの嵐の中を通過して来たから、自分を失ってしまう一層大きな危険を冒したのだ、と考えてはならないと言っている。なぜなら、かえって、この夜の闇の中で、自分を儲けたのであるから。霊魂は、その夜の闇の中で、いつもその行く手を遮っていた敵から自由になり、巧みに逃れ出たからである。それは、夜陰に乗じて衣を変え、これから述べるような三つの着物と、三つの色で変装したからで、家の者の誰も知らない秘密の梯子を伝って外に出たからである。この梯子は、また後に適当なところで説く通り、生きた信仰である。霊魂は、この梯子を伝って、その目的の業をよりよく果たすことができるために、全く隠れ、こっそりと外に出たので、非常に安全に行かないはずはなかった。それは、特に、この浄化においては、魂の欲求と愛好と熱情などが、すでに眠らされ、制御され、消されていたからである。これらは、目覚めて生き生きとしていた時は、霊魂が出てゆくのを承知しなかったものである。それで、次の一行が歌われる、

暗闇の中に 安全に