序文

キリストによって制定された新約の秘跡は、洗礼、堅信、聖体(エウカリスチア)、ゆるし、病者の塗油、叙階、結婚の七つです。七つの秘跡は、キリスト者の一生のあらゆる段階と重要な時にかかわり、キリスト者の信仰のいのちを生み、成長させ、いやし、そのいのちに使命を与えます。この点で、自然のいのちの諸段階と霊的いのちのそれとの間にはある種の類似が見られます。

この類比に従って、まずキリスト教入信の三秘跡(第1章)、ついでいやしの秘跡(第2章)、最後に、信者の交わりと使命を育てる秘跡(第3章)について説明します。いうまでもなく、この順序だけが唯一のものではありませんが、この順序に従えば、七つの秘跡が一つの有機体を形づくり、その中で各秘跡はそれぞれの独自の機能を果たすことがよく示されます。この有機体の中で、聖体(エウカリスチア)は「秘跡の中の秘跡」として比類のない位置を占めます。「他のすべての秘跡は聖体の秘跡を目的として、それに秩序づけられている」からです。

キリスト教入信の秘跡である洗礼、堅信、聖体の三つの秘跡が、キリスト者の生活全体の土台となります。「キリストの恩恵が人々にもたらす神との結合は、自然の生命の誕生、成長、維持に多少似ています。それというのも信者は洗礼によって新たに生まれ、堅信の秘跡によって強められ、感謝の祭儀の中で永遠の生命の糧で養われるからであって、こうして人々は、これらキリスト教入信の秘跡によって、しだいに神の生命にますます豊かにあずかり、愛の完成へと進んでいきます」。