6 要約

神は世界と人間の創造により、ご自分の全能の愛と英知とを最初に普遍的に示し、その「いつくしみ深い計画」を初めて告げられました。この計画の目的は、キリストにおける新しい創造です。

創造のわざはとくに御父に帰せられますが、父と子と聖霊が創造の唯一の、不可分の根源であることもまた信仰の真理です。

神だけが世界を自由に、直接に、いかなる助けもなしに創造されました。

いかなる被造物も、厳密な意味で「創造する」ために要する能力、つまり、かつてまったく存在しなかったものを生じさせ、存在させる(「無から」存在に招く)無限の能力を持ってはいません。

神はご自分の栄光を現し、また、分かち与えるために世界を創造されました。神がご自分の被造物を創造された目的である栄光とは、被造物が神の真、善、美にあずかることです。

宇宙を造られた神は、「万物をご自分の力あることばによって」(ヘブライ1∙3)支えておられる御子であるみことばと、いのちを与える創造主である聖霊とを通して、宇宙を存在させ続けておられます。

神の摂理とは、全被造物を英知と愛をもって究極の目的に導かれる、神のはからいです。

キリストは、わたしたちの天の御父の摂理に子としての全幅の信頼を寄せるよう、わたしたちを促しておられます。また使徒ペトロも、「思い煩いは、何もかも神にお任せしなさい。神が、あなたがたのことを心にかけていてくださるからです」(一ペトロ5∙7)といって、同じことを勧めています。

神の摂理は、被造物の行為を通しても働きます。神は人間を、ご自分の計画に自由に協力させてくださいます。

神が物理的悪や道徳的悪の存在をおゆるしになっているということは神秘であり、神はその神秘を、悪に打ちかつために死んで復活された御子イエス・キリストによって明らかにされました。なぜそうなのかということについては、わたしたちは永遠の生命のうちにおいてしか完全に知ることはできません。もし悪からさえも善を生じさせえないのであれば、神は悪の存在をゆるされなかったでしょう。わたしたちは信仰によって、これを確信しています。