第一の歌についての説明

第一の歌

ある暗い夜に、
愛にもだえ炎と燃えたち、
おお、すばらしい幸運!
気づかれずに私は出て行った、
我が家はすでにしずまったから…

解説

1、この第一の歌の中で霊魂は、神との味わいに満ちた甘味な愛の生命を生きるまでになるために、すべての事物と自分自身に死ぬという抑制を行った。そして、これらの事物と自分自身から離れることを、「ある暗い夜」であったと言っているが、それは、浄化の観想である。この浄化の観想が、受動的に、霊魂の中で、すべての事物と自己の否定をさせる。

2、そして、この抑制は、暗黒の観想の中で、花婿の愛がその実現のために与えてくれた力によって、始めて可能であった、とここで霊魂は言っている。これによって、霊魂は、この夜を通って、世と悪魔と肉の三つの敵が決して妨害することができなかったほどの大成功をおさめながら、神のほうへ歩いてゆくことのうちに獲得した幸福を強調している。それというのも、浄化の観想のあの夜は、霊魂の中で、すべての欲情と欲求を、その反対の欲求と衝動によって眠らせ、弱らせてしまったからである。

それで、次の一行を歌う。

ある暗い夜に、