9、初心者がもつ不完全を浄めるため暗夜は必要である

初心者の最初の段階にある人々が持っている数多い不完全のうち、今までに触れたものについて述べるだけで十分である。これによって、神が彼らを進歩者の段階に置いてくださることが、彼らにとって、どれほど必要であるかがよくわかる。すなわち、神が、彼らを、これから述べようとする暗夜に入れられることであって、神はこの暗夜の中で、純然たる無味乾燥と、内心の闇のさなかで、このような味わいや楽しみの乳房から彼らを引き離され、気ままや児戯に類することを、彼らから取り除き、全く別の方法で、徳を修めるようしむけられる。なぜなら、初心者が、どれほど自ら抑制に励み、自分のすべての行為や欲情をとりしまっても、神が、前に述べた暗夜による浄化という方法を使って、受動的に彼らのうちにこれを行われるまでは、完全にはおろか、僅かなこともできないからである。