4 要約

徳とは、善を行う堅固な習性です。

人間的徳は、理性と信仰とに基づいてわたしたちの行為を統御し、情熱を秩序づけ、行動を導く、知性と意志との習性です。これらの徳は、賢明、正義、勇気、節制という四つの枢要徳の周囲を取り囲む位置にあるものとされています。

賢明の徳は、あらゆる状況のもとで真の善を実践理性に識別させ、これを実現するための正しい手段を選ぶようにさせてくれます。

正義の徳は、神と隣人とに帰すべきものを帰すという一貫した堅固な意志によって成り立っています。

勇気の徳は、困難にあっても断固として粘り強く善を追求させてくれます。

節制の徳は、快楽の誘惑を抑え、この世の善を程よく使用させてくれます。

倫理徳は、教育、熟考の上での行為、努力を伴う堅忍などを通して成長し、神の恵みによって浄化され、高められます。

対神徳は、キリスト者をつねに聖三位との交わりのうちに生きるようにさせてくれます。三位一体の神が、その起源であり、動機であり、目的です。すなわち、人は信仰によって神を知り、神を求め(希望し)、神ご自身のゆえに神を愛します。

対神徳は三つあります。すなわち、信仰と希望と愛です。これらの徳はすべての倫理徳に生気を与え、活気づけます。

信仰の徳によってわたしたちは、神と、神が啓示されたこと、また教会が信じなければならないこととして教えるすべてのことを信じます。

希望の徳によってわたしたちは、永遠のいのちとこれを得るための恵みとを、神への揺るぎない信頼をもって待ち望みます。

愛徳によってわたしたちは、すべてに超えて神を愛し、神への愛のゆえに隣人を自分自身と同じように愛します。愛は「すべてを完成させるきずな」(コロサイ3∙14)であり、諸徳を諸徳たらしめるものです。

キリスト者に与えられる聖霊の七つのたまものとは、上知、聡明、賢慮勇気、知識、孝愛、神への畏敬です。