4 結婚の秘跡の効果

「有効な婚姻に基づいて、夫婦間にはその本性上永続的かつ排他的なきずなが生じます。さらにキリスト者同士の婚姻においては、夫婦はその身分に伴う義務および尊厳のゆえに、特別の秘跡によって強められ、いわば祝聖されます」。

結婚のきずな

新郎新婦が互いに与え受け入れ合う同意は、神ご自身によって押印されたものです。二人の契約から、「神の制定による堅固な制度が社会の前にも生まれます」。夫婦の契約は神と人類との契約に組み入れられ、「真正な夫婦愛は神の愛の中に取り上げられます」。

したがって、結婚のきずなは神によって結ばれたものであり、受洗者同士の完成の認証婚は決して解消できません。夫婦の自由な人間的行為と結婚の完成とによって生じるこのきずなは、取り消すことのできないもので、神の忠実さによって保証された契約の起源を明らかにするものです。教会には、神の英知によるこの決定に反することをいう権限はありません。

結婚の秘跡の恵み

キリスト者の夫婦は、「結婚生活という身分と序列において、神の民の中で自分たちに固有のたまものを持っています」。この結婚の秘跡に固有な恵みは、配偶者の愛を完成し、解消できない結合を強めるものです。二人はこの恵みによって、「結婚生活および子女の出産と養育を通して聖となるよう互いに助け合います」。

キリストがこの恵みの泉です。「かって神が愛と忠実の契約をもって、その民を助けたように、今は人々の救い主∙教会の夫は婚姻の秘跡をもってキリスト信者である配偶者を助けに来ます」。そしてキリストは、彼ら夫婦とともにとどまり、二人が自分の十字架を背負って後に従い、倒れたら立ち上がり、互いにゆるし合い、互いの重荷を担い合い、「キリストに対するおそれをもって、互いに仕え合い」(エフェソ5∙21)、超自然的で、繊細で、豊かに実を結ぶ愛で愛し合う力をお与えになります。キリストは、夫婦がすでにこの世にありながら、互いの愛と家族生活との喜びの中で小羊の婚礼を前もって味わえるようにしてくださいます。
「教会によってともに結ばれ、奉献によって強められ、祝福によって固められ、天使によって告げ知らされ、御父によって承認された結婚の幸せを、わたしはいったいどのように表すことができるでしょうか。……一つの希望、一つの願いと、一つの規律、一つの奉仕をともにする二人の信じる者のきずなは何とすばらしいことでしょうか。彼らはともに信仰の仲間であり、同じ主に仕える者同士です。心もからだも分かたれることはありません。事実、二人は一っのからだを持つ二人です。からだが一つであれば心もまた一つです」。