6 この秘跡を受けることができる者

「洗礼を受けた男子のみが聖なる職階に有効に叙せられることができます」。イエスは十二人の使徒団を形成するために男子を選びましたし、使徒たちが自分たちの任務の後継者となる協力者たちを選んだときも同様でした。司祭たちが祭司職で結ばれている司教団が、キリストの再臨のときまで十二使徒団を再現し、具現するのです。教会はキリストご自身によるこの選択に従う義務があると考えています。したがって、女性が叙階されることはありえません。

叙階の秘跡を受ける権利はだれにもありません。事実、だれも勝手にこの任務を自分のものにすることはできません。神に召された人だけがなれるのです。神から司祭職に召されていると思う人は、謙虚に自分の望みを教会の指導者に打ち明けなければなりません。ある人々に叙階を許可する責任と権利とを持つのは教会の権威者です。あらゆる恵みと同じく、この秘跡も無償のたまものとしていただく以外にはないのです。

ラテン教会で叙階されるすべての役務者は、終身助祭を除いて、通常は独身者で、「天の国のために」(マタイ19∙12)独身を守ることを決意した男子信者の中から選ばれます。ひたすら主と主のこととに専念するよう召された司祭は、自分のすべてを神と人々とにゆだねます。独身制は新しいいのちのしるしであって、教会の役務者はこのいのちに奉仕するために聖別されます。喜んで独身制を受け入れる者は、輝かしく神の国を告げ知らせるのです。

東方教会では、古くから異なった規律が守られています。司教は独身者の中からだけ選ばれますが、既婚者の男子も助祭や司祭の叙階を受けることができます。この慣習は、古くから合法的とみなされてきました。彼らはそれぞれの教会にあって、実りある役務を果たしています。いうまでもなく、司祭の独身制は東方教会でもきわめて重んじられ、多くの司祭が神の国のために自由に独身を選んでいます。東方教会でも西方教会と同じく、叙階の秘跡を受けた後には結婚することができません。