6 要約

「あなたがたの中で病気の人は、教会の長老を招いて、主の名によってオリーブ油を塗り、祈ってもらいなさい。信仰に基づく祈りは、病人を救い、主がその人を起き上がらせてくださいます。その人が罪を犯したのであれば、主がゆるしてくださいます」(ヤコプ5∙14-15)。

1527 病者の塗油の秘跡の目的は、重病あるいは高齢からくる困難にあるキリスト者に、特別な恵みを与えることにあります。

病気や高齢のために信者に死の危険が迫っているならば、塗油の秘跡を受けるべき時が来ています。

キリスト者は、重病にかかるごとに、この秘跡を受けることができます。受けた後に再び悪化した場合も、繰り返し受けることができます。

司教と司祭だけが、病者の塗油の秘跡を授けることができます。秘跡を授けるときには、司教によって祝福された油を用います。ただし、やむをえない場合には司式司祭が祝福した油を用いることもできます。

この秘跡挙行における本質的なものは、病人の額と手(ローマ典礼)あるいはからだの他の部分(東方教会典礼)に油を塗ることと、この秘跡の特別な恵みを願って司式司祭が典礼に基づいた祈りを唱えることです。

病者の塗油の秘跡特有の恵みには、次のような効果があります。
――本人ならびに全教会の善のための、キリストの受難への一致。
――病気または高齢に基づく苦しみにキリスト者らしく耐えるための、励まし、平安、および勇気。
――病人がゆるしの秘跡を受けることができなかった場合には、罪のゆるし。
――当人の霊的救いに役立つのであれば、健康の回復。
――永遠のいのちに移るための準備。