3 病者の塗油の秘跡の式次第

すべての秘跡と同じく、病者の塗油の秘跡も共同体的典礼祭儀です。このことは、この秘跡が行われる場所が家庭であろうと、病院であろうと、聖堂であろうと、また一人の病人のために行われようと、大勢の病人のために行われようと、変わりはありません。この秘跡がキリストの過越の記念である感謝の祭儀(エウカリスチア)の中で行われるのは、きわめてふさわしいことです。事情によっては、秘跡が行われる前にゆるしの秘跡を、後に聖体(エウカリスチア)の秘跡を授けることができます。エウカリスチアはキリストの過越の秘跡ですから、つねにこの世の旅の最後の秘跡、永遠のいのちに「移る」ための「旅路の糧」でなければなりません。

ことばと秘跡とは、分けることのできない一つの全体を成しています式は、悔い改めの祈りの後、ことばの典礼によって始まります。朗読されたキリストのことばと使徒たちのことばとは、病人と集まっている人々との信仰を目覚めさせ、キリストに聖霊の力を求めるよう促します。

病者の塗油の式は、おもに次の要素から成り立っています。「教会の長老(すなわち司祭)」が、黙ったまま病人に按手する。教会の信仰に基づき病人のために祈る。これはこの秘跡に固有なエピクレシス(聖霊の働きを願う祈り)です。引き続き司祭は、できれば、司教が祝福した油を用いて塗油を行います。
以上の典礼行為は、この秘跡が病人にどのような恵みを与えるかを示しています。