1 キリストの秘跡

教会のすべての典礼生活は、エウカリスチアのいけにえと諸秘跡とを中心として動いています。教会には七つの秘跡、すなわち、洗礼、堅信、聖体(エウカリスチア)、ゆるし、病者の塗油、叙階、結婚があります。この項では教理の観点から教会の七つの秘跡に共通する面を述べます。祭式の面から共通なものは第2章で取り扱い、それぞれに固有なことは第2部で述べることにします。

「聖書の教え、使徒伝承……および教父たちの一致した見解に従い」、わたしたちは「新約の諸秘跡の全部が、わたしたちの主イエス・キリストによって制定された」と宣言します。

ナザレでの生活や宣教活動の間のイエスのことばと行いは、それ自体救いをもたらすもので、イエスの過越の神秘の力を先取りしていました。これらは、すべてが成し遂げられた後、キリストが教会に与えられるものを予告し、準備していたのです。キリストの生涯の諸神秘は、後にご自分の教会の役務者を通して諸秘跡の中でキリストが分け与えられるものの基本となっています。事実、「わたしたちの救い主の言行として書き記されていることは、諸秘跡の働きへと移し変えられたのです」。

諸秘跡は新しい永遠の契約における「神の傑作」であって、それはつねに生き続け生かし続けるキリストのからだから「出る力」、キリストのからだである教会の中における聖霊の働きなのです。