6 要約

「エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神のことばを受け入れたと聞き、ペトロとヨハネをそこへ行かせた。二人はサマリアに下って行き、聖霊を受けるようにとその人々のために祈った。人々は主イエスの名によって洗礼を受けていただけで、聖霊はまだだれの上にもくだっていなかったからである。ペトロとヨハネが人々の上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた」(使徒言行録8∙14-17)。

堅信は、洗礼の恵みを完成させます。堅信は、神の子としての身分をより堅固なものとし、わたしたちをより緊密にキリストに合体させ、教会とのきずなをさらに固め、教会の使命にいっそう深く参与させ、行動を伴うことばによってキリストヘの信仰をあかしする助けを得させるために、聖霊を与える秘跡です。

堅信は洗礼と同じく、キリスト者の霊魂に霊的しるし、つまり消えない霊印をしるします。したがって、生涯に一度しかこの秘跡を受けることはできません。

東方教会では、この秘跡は洗礼後直ちに授けられ、その直後に聖体が授けられます。これは、キリスト教入信の三つの秘跡の一体性を浮き彫りにします。ラテン教会では、物事をわきまえる年齢に達したときに授けられ、これを授ける者は通常、司教に限られています。このことによって、堅信の秘跡が教会的きずなを固めるものであることが示されます。

物事をわきまえる年齢に達した受堅志願者は、信仰を持ち、成聖の恩恵の状態にあり、この秘跡を受ける意向を持ち、教会と社会の中で、キリストの弟子および証人としての役割を担う決意をしなければなりません。

堅信式の本質となるのは、授堅者が按手して受洗者の額に(東方教会では、さらに他の感覚器官にも)聖香油を塗り、次のことばを唱える部分です。ラテン典礼では「父のたまものである聖霊のしるしを受けなさい」、ビザンチン典礼では「たまものである聖霊のしるし」といいます。

堅信が洗礼と切り離して授けられる場合、その洗礼とのつながりは、とくに洗礼の約束の更新によって表されます。堅信式が感謝の祭儀の間に行われることによって、キリスト教入信の秘跡の一体性がよりはっきりと表現されます。