11 ご復活

イエスが高い叫びと共にお亡くなりになると、主の霊魂が神性と一つに結びつき、古聖所に行き、その地下牢から聖なる祖先全員を解放します。主が訪れると、この暗い洞穴は素晴らしい光で満たされ、そこにいる聖人たちは神を見ます。長い間の希望が実現します。彼らは神を讃え、歌います。「犠牲となった子羊に権力、神性、知恵、名誉、光栄と幸福がありますように。主よ、あなたの御血によってあらゆる種族、あらゆる言語を話す人たちや諸国民の中から、私たちを救って下さいました。ああ、主よ、権力、統治と光栄は、ことごとくあなたのものです」。救い主イエス・キリストは金曜日の午後三時から日曜日の朝まで古聖所におられます。日曜の朝になると、主は御自身の墓へ天使たちと諸聖人の王として戻ってこられます。天使たちは、命令により御子の流された御血、飛び散った御体の御肉、引き抜かれた御頭髪など全てを集められ、その聖遺物が天使たちにより主の御体に結び付けられ、主の以前の御体が再現します。その瞬間、主の霊魂が主の御体に結合し、不死の生命と光栄を与えます。御体を変形した聖痕は、御両手足と御脇から輝き、うっとりさせる美しさと魅惑があります。この光栄と天の飾り全てを身につけて、救い主は墓から起き上がります。これら全ての神秘に、高間の家に引きこもっておられる聖母は参加しておられました。主の霊魂が、御体に入り、生命を与えたその瞬間に喜びが聖母の御体の中に流れこみました。聖母の御悲しみは御喜びに変わりました。聖母は讃嘆の歌と祈りの内に新しい歓喜が湧き上がり、最初の喜びよりももっと高く聖母の御心を揚げます。更に違う嬉しさが込み上げてきます。そこへ救い主イエス・キリストは現れます。謙遜な聖母は主の足元にひれ伏します。主は御母を起こし、御自分の方へ引き寄せられます。御子の光栄ある御体が至純なる聖母の御体ととても密接に結合したので、まるで水晶球が太陽の光で満たされるように、主の御体が御母の中に入り、御母が主の中に入りました。御母はあらゆる悲しみに対する報いを受けます。至純にて原罪の汚れのない被造物である聖母は、主と同じように御苦しみになり、今や主と共に喜びに満ちています。