第一部 三章 マリアを通じて

第三章 マリアを通じて

結論をいえば、問題は、実際に、聖なるマリアと、そして、すべてのゆたかな恵みをみつけることにあります。神は、すべてのものの絶対的な主でありますから、お望みの時に、ふつうには、マリアを通じてだけお与えになる恵みを、直接、ご自身で与えることもおできになります。実際にある場合には、そうしておられるのは否むことができません。しかし、聖トマスが教えているように、神は恵みの世界において、マリアを通じてだけ、人間に恵みをお与えになるのが普通の道です。それで、人が、神のところまで高められ、神と一致するために、神ご自身、人間となって、その恵みを与えようとして、わたしたちのところにくだるために同じ方法をお使いになるのは当然のことです。この方法こそ、聖マリアへのまことの信心なのです。