第二部 前書き

前書き

聖母に対するまことの信心を示す方法は沢山あります。もちろん、まちがった方法もありますが、それについては話さないことにします。第一の方法は罪をさけて信者のつとめを忠実に守りながら、マリアを神のおん母として尊敬し、ときどき祈りを捧げることにあります。もちろん、天罰を恐れるという理由のためでなく、神に対する愛のためにするのです。この方法では、特別な信心業が要求されません。第二の方法は、マリアに対して、尊敬と愛と信頼の心をつちかい、ロザリオの信心会と、カルメルのスカプリオの信心会というような聖母信心会に入ることにあります。この方法による人は、毎日ロザリオ一かん(五玄義)または三かん(十五玄義)をとなえ、聖母のご絵、ご像と聖母の祭壇を尊敬し、花で飾って、聖母にささげられた信心会に入会します。このような信心会は、人を罪から遠ざけるなら、賞賛すべきものです。それにしても、この方法で霊魂をイエズス・キリストに一致させるために、被造物に対する執着と利己主義から完全に切りはなすような効果はありません。第三の方法は、わずかな人だけが知っていて、実行していていますが、これからその方法を知らせてあげます。